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亀戸天神「夏越祓(芽ノ輪くぐり)」と「安政時代の神輿」

Img_1146亀戸天神では、6月25日午後4時から、夏越祓(芽ノ輪くぐり)が行なわれます。


亀戸天神社さんのホームページによりますと
「夏越祭」は、6月の「大祓」ともいい、知らず知らずのうちについた罪穢を祓い清める神事です。古来より、祓いの神事に茅の輪をくぐり越えると罪穢を除き、心身を清浄にするとされています。


なお、夏越祓は日本全国ほとんどの神社で6月の終わりに行なわれます。
亀戸天神で6月25日に行われるようになったのは、お話しによると戦後のようですね。


明治の時代には、水神様の輿を船に載せ、横十間川から竪川を経由して、大川(隅田川)に出たところで大祓いを行なう行事が6月にあったそうです。20230601124619_00001


この行事は竪川の埋め立てや、水門の関係で行なわれなくなり、夏越祓を6月25日に変更したのも、この辺の理由があるのかもしれませんね。(史実を調べたわけではありません)


この水神様の輿や台座は関東大震災や戦災の難をまぬがれ、今でも残っていて、特に輿は誰でも見ることができるんですよ。


亀戸天神の本殿に向かって右側、神楽殿の右側にある御嶽神社の中に奉られています。水神様の輿ですが、地元では「安政時代のお神輿」と呼ばれています。


数年前に神社の蔵から、地元青年有志がお手伝いをして今の場所にお移ししたのですが、その際幸運にも私もお手伝いさせていただき、中を見させていただきました。輿の中は畳が敷かれ、きれいな絵が描かれて、とても美しかったです。なお、台座はまだ蔵の中にあります。


もし夏越祓に亀戸天神社へ行かれたら、安政時代から伝わる亀戸の水神様の輿をご覧になってみてはいかがでしょうか。


 

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